お風呂は、1日の疲れを癒す大事な時間ですよね。
特に冬は、冷えた体を温め、ゆーっくりお風呂につかるひとときは至福。
でも、半身浴と全身浴と半身浴どっちがいいの?
入る時間、ベストなタイミングは?などなど
意外と疑問に思うこともありますよね。
毎日何気なく入っているお風呂ですが、入り方を間違えると危険なこともあるそうなんです。
実は、意外と多い「浴室死」は年間約5000人もいるとか。
今回は、知ってるようで、もしかしたらあまり知らない正しいお風呂の入り方をご紹介します。
健康のためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2月4日(土)「よーいどんサタデー」で紹介された内容を元にまとめました。
監修は、温泉療法専門医・早坂信哉先生です。
快眠のための、ベストなお風呂のタイミングは?
ぐっすり眠るためにも、夜寝る前のお風呂は大事です。
でも入るタイミングを間違えると、快適な睡眠を邪魔してしまうことになってしまいます。
就寝前のベストタイミングは、寝る1〜2時間前です。
人の体は、体温が下がってくると眠くなるようにできています。
入浴後、1〜2時間くらい経つと体温が下がり始めるので、そのタイミングで就寝すると睡眠に導入しやすいとのこと。
危険なのは、入浴中に眠くなること。
これは、睡魔ではなく、実は意識を失っていることがあるのだそうです。
お風呂で気を失って溺れる危険性もありますので、眠気を感じたらお風呂から出るようにしましょう。
湯船のお湯の最適な温度は?
お風呂に入ると、血行が良くなり疲労回復効果があります。
最適な温度に10〜15分浸かると、体温が0.5〜1度上昇し、血行が良くなり疲れが取れやすくなります。
ただし、最適な温度じゃないと、これも逆効果になってしまうこともあるので注意が必要です。
もっとも疲労回復につながる湯船の最適温度は、40度です。
夏なら38度でも悪くはありませんが、冬はちょっと低く温まりにくいですよね。
逆に、42度以上の熱いお風呂は、すぐ冷えてしまうのです。
温まりすぎると、体が体温を下げようと働くためなんですね。
また、42度以上になると交感神経が刺激されてスイッチが入ってしまい、逆に頭が冴えて眠れなくなってしまいます。
気持ちよく眠りにつくためには、交感神経を沈めてリラックスしてできる温度、40度くらいが適温なんですね。
シャワーだけの時は、足湯をすると全身温まる!
時間がなかったりしてシャワーだけで済ませることもありますよね。
でもシャワーだけだと、やはりなかなか疲れが取れないものです。
シャワーだけの時は、足湯を一緒にすることで、疲れが取れやすくなる効果があるのです。
足を温めるだけでも全身の血行が良くなります。
シャワーだけで済ませる時も、できれば洗面器にお湯を張って、そこに足をつけて温めましょう。
また、温冷交代浴も血行促進効果があります。
お湯とぬるま湯(30度くらい)を交互に浴びると、血管が収縮と弛緩をくりかえして血行が良くなるのです。
夏なら水と交互に行っても良いです。
デトックス効果があるのは半身浴?全身浴?
冷えや運動不足、加齢などにより体のめぐりが悪くなり排泄機能が低下すると、
老廃物が体に溜まりやすくなってしまいます。
正しく湯船に浸かることで、デトックス効果を高めることができるのです。
デトックス効果を高めるためには、全身浴で肩までしっかり浸かることです。
湯船に浸かると、水圧による程よい締め付け効果で血液の巡りが良くなります。
特に足の血流が心臓に戻ってくるので、体に水分が十分にあると脳が認識し、利尿作用が働いてデトックス効果が高まります。
*半身浴は、デトックス効果ではなくリラックス効果があるとのこと。
浴室熱中症の危険!
年齢にかかわらず、「浴室死」は年間約5000人にもなり、
その半数が「浴室熱中症」なんだそうです。
熱中症は、夏の暑い日になるものだと思われがちですが、実はお風呂でもおきやすいのです。
浴室熱中症の前兆とも言える危険なサインは、ベタベタの汗。
健康的な汗はサラサラしていて、体が無理をして出る汗は塩分を含んでベタベタしているそうです。
熱いお風呂に長く入ると脱水症状を起こす危険もあります。
汗がじんわり出てきたら、お風呂から出るようにしましょう。
夏と冬ではお風呂の入り方を変えましょう
お風呂は、体を清潔にすることはもちろん、皮膚炎や感染症の予防にもつながります。
そして、夏と冬ではお風呂の入り方&洗い方も違うのです。
冬場の正しいお風呂の入り方は、体を洗ってから湯船に浸かります。
冬は肌が乾燥し皮脂が少ないため、皮脂を落としすぎないよう、素手で軽くこする程度でキレイになります。先に体を洗ってから湯船に浸かる方が良いです。
逆に、夏は皮脂汚れなども多いため、全身に軽くお湯をかけたら一旦先に湯船に入り、皮脂を柔らかくしてから体を洗う方が、汚れが落ちやすいとのこと。
ヒートショックは命の危険も!
冬のお風呂で一番気をつけなければいけないのが、ヒートショック。
暖房の効いたリビングと、寒い脱衣所、そして熱いお湯という激しい温度差は、
心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などを引き起こす可能性が高まります。
ヒートショックを防ぐためには、リビングと脱衣所の温度差を5度以内にするのが好ましいです。
温度差があると交感神経が刺激され、血圧が上がってしまうんですね。
それを防ぐためには5度以内がベストだそうです。
脱衣所にヒーターを設置したり、浴槽のフタを外して浴室や脱衣所をあたためてからお風呂に入るようにしましょう。
まとめ
意外と知らない正しいお風呂の入り方でした。
お風呂は大好きで、入浴剤を色々試すのが楽しみなんですが、長すぎてもダメなんですね。
また、熱すぎるお風呂は、すごく温まると思っていましたが、逆に冷えやすいということ。
シャワーの時は足湯だけでもポカポカ効果が違うということも!
早速試してみようと思います♪参考になりました。
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