6月12日「スッキリ!」で放送された、梅雨の熱中症対策「インターバル速歩」のやり方と、「食べる点滴・キウイジュース」の作り方をご紹介します。
熱中症といえば真夏の暑い時になるイメージですが、梅雨の時期にも熱中症は起こりやすく、かくれ脱水症になることもあるため注意が必要です。そのメカニズムや、対策・予防法などについてまとめました。
是非参考にしてくださいね。
教えてくれたのは、済生会横浜市東部病院の谷口英喜医師。
梅雨の時期の熱中症にご注意!
熱中症というと真夏というイメージがありますが、梅雨の時期にも増えるそうなんです。重症になると意識障害やけいれんを起こし命にかかわるケースもあるといいます。怖いですよね。
熱中症のピークは、
・梅雨~梅雨が終わる時期
・真夏の暑い時期
と、なっているそうです。
梅雨の熱中症の特徴
真夏の熱中症と違い、特に湿度が高いことで熱が体内にこもりやすくなるのが特徴です。
屋内でなりやすい
真夏は屋外でおこりやすいですが、梅雨の時期の熱中症は屋内で発生することが多いのが特徴です。
通常、人間の体は熱が上がると汗をかき、その汗が蒸発することで体温調節を行なっています。ところが、梅雨の時期は湿度が高いうえ気温も高く、汗をかいても蒸発しづらく体内に熱がこもりやすいのです。
自覚症状がないまま陥りやすい
真夏は喉の渇きや体のだるさを自覚しやすいため、自ら水分補給や体のケアを行いますが、梅雨の時期はじわーっと汗をかくため、気づかないうちに脱水症状(かくれ脱水)になっていることも多いそうです。
脱水症状になると血液がドロドロの状態になり、脳梗塞などを引き起こす危険もあります。
脳梗塞は、冬の寒い時期になるイメージがありますが、実は梅雨の時期から夏にかけての方が数が多いそうなんです。
暑さに体が慣れていない
通常は、必要な時にだけ汗をかいたらすぐ止まるといった環境に適応する仕組みがありますが、梅雨の時期はまだこの働きが鈍く適応できず熱中症に陥りやすいと考えられています。
熱中症対策
汗をかいても、頻繁に拭かない。
すぐに汗を拭きとってしまうと、汗による熱を奪う効果が落ちてしまうため、あまり頻繁に拭かない方が良いそうです。
冷たい水で濡らしたタオルでふき取ると、体も冷やしてくれ、体から熱を奪ってくれるのでおすすめです。
水分補給をしっかりと!
十分に水分補給をすることで、熱中症対策だけでなく脳梗塞の予防にもなります。
熱中症になりやすい人とは?
実は、熱中症になりやすい人には、ある傾向があるそうなんです。
それは筋肉量の少ない人です。
筋肉には、水分をためるタンクの役割があり、筋肉が少ない人は体内に水分を保持しておける量が少ないため、脱水症状になりやすいのです。
ちなみに一般的には、60キロの成人で20リットル程度の水分が筋肉にありますが、
筋肉量の少ない人は2〜3割少なくなってしまうそうです。
熱中症予防に効果的なエクササイズ
熱中症に負けない体を作るためには、筋力をつけることが効果的です。
誰でも手軽にできるインターバル速歩で筋力を強化することができます。
インターバル速歩とは、普通の速度の散歩に早歩きを混ぜること。
インターバル速歩
やり方は簡単です。
●普通の速度(ゆっくり)の歩き×3分、早歩き×3分を繰り返すだけ。
●1日15〜30分程度を、週に4回行うのが効果的です。
★注意点
・気温が25度以上の環境ではやらないこと。
・朝晩の涼しい時間に行うのがオススメです。
スクワット
外に出るのが難しいという場合は、室内で簡単にできるエクササイズです。
●椅子などにつかまってでいるだけ深く膝を曲げ、スクワットするだけでOK。
●10回×3セット行うのが効果的です。
熱中症予防に効果的な食べる点滴のレシピ
運動後におすすめなのが、30分以内にチーズやヨーグルトなどの乳製品を摂ることです。乳製品に含まれるたんぱく質や糖質が、運動で傷んだ筋肉を修復し、筋肉量アップにつながります。
食べる点滴(キウイジュース)・レシピ
とっても簡単!
管理栄養士・足立香代子さんがおすすめの、熱中症予防に効果抜群の”食べる点滴”です。
■材料
- キウイ 2個
- 塩 ひとつまみ
- 水 200cc
■作り方
- キウイは皮をむいて適当な大きさに切る。ポリ袋に入れ、手で揉んですりつぶす。
- グラスに、1、塩、水を加えて混ぜ合わせたら完成。
キウイに塩を加えることで、通常の点滴と同じ成分(糖分・マグネシウム・カリウム・カルシウム・塩分)を含んだ飲む点滴が完成します。
寝ている間に水分や栄養素が出ていくため、寝る前に飲むのがおすすめです。
かなり濃厚な”食べる”キウイジュースですね。
まとめ
飲む点滴、美味しそうですね!
熱中症にはやはり水分をしっかりとることが大事!
汗をかいたときはできるだけ冷たい濡れタオルで拭くのが良いんですね。
そして、何事においても適度な運動を習慣にして適度に筋肉をつけることは健康維持につながるんですね。心がけたいと思います。