認知症予防に効果的な脳内物質NGFを増やす方法
「タオルマッサージ」をご紹介します。
両手でタオルを挟んでこすり合せるだけ!
手のひらに刺激を与えることで脳内物質NGFが増え、脳内の伝達がスムーズに行われるようになるため、物忘れや認知症の予防に効果が期待できます。
とっても簡単ですので、ぜひ試してみてください。
教えてくれたのは
国立長寿医療研究センター・佐治直樹医師
東京都健康長寿医療センター・堀田晴美医師
9月26日「名医とつながる!たけしの家庭の医学」で放送された内容を参考にまとめました。
1日10分認知症予防・タオルマッサージのやり方
タオルで軽く手のひらをこするだけ!
1日10分、好きな時間に行います。
適度な刺激を与えるには、タオルのように表面に凹凸があり適度に柔らかいものが適しています。
- タオルを適当な大きさにたたみ、両手のひらで挟む
- 手のひらを軽く擦り合わせるように動かす。
※タオルが落ちない程度の軽い力でOK。強くこすらなくてOKです。
これだけ!
タオルで手のひらを刺激することで脳の血流が良くなり、脳の機能改善に働きます。
足の裏でも同様の効果があるため、タオルを床に置いて裸足でのり、擦るように動かしてもOK。
1週間続けてみた結果・効果は?
番組内で、物忘れがひどいという70代の男性が1週間タオルマッサージを行い効果を検証しました。
1週間後の結果
実施前:物忘れがひどく、NGFの量も少ない状態
→1週間後:NGFの量が倍以上に増加し、記憶力も劇的に改善されました。
以前は、孫の名前も思い出せなかったり、買い物に行っても何を買うか全部忘れてしまっていましたが、実施1週間で、メモを取らなくても買い物リストを覚えておくことができるようになりました。
もちろん孫の名前もちゃんと言えるように。
1週間でもすごい変化です。
認知症予防のカギ・脳内物質NGF
物忘れや認知症は、年齢とともに発症率が高くなります。
これには「NGF」という脳内物質の量が関係しているそうです。
物事を認知したり記憶したりするメカニズムは、脳内にある”記憶される細胞”と”その細胞同士をつなぐ神経”がネットワークを構築し、電気信号をやり取りすることで様々な情報が伝達されていきます。
この仕組みがスムーズに行われるために「NGF」という物質が不可欠。
NGFが不足すると、記憶しても神経の伝達がうまくいかなくなり思い出すことができなくなるんですね。
実際に記憶力とNGFの量の関係を調べたところ、記憶力のテストで正解数の少ない人ほどNGFが量が少ないという結果が明らかになっています。
ラット実験においても、高齢のラットにNGFを2週間注入し続けた結果、迷路を抜ける時間が半分に短縮され、認知機能がアップが明確に認められています。
タオルマッサージでNGFを増やせる!
NGFを増やすためには、脳内の血行を良くすることです。
これまで、NGFを増やすのに最も最適な方法は、ウォーキングなどの運動習慣で脳を刺激することだと言われていました。
ところが最新の研究で、手足を刺激するだけでも、運動習慣と同じくらい脳の血流を上げ、認知症予防に効果があるということがわかったそうなんです。
手の平や、足の裏、指先などの末端の神経は脳とつながっているため、手足を刺激することで脳に刺激を送り、血流が良くする効果があるとのこと。
その効果的な方法が「タオルマッサージ」です。
タオルの適度な凹凸が程よい刺激になり、脳の活性化につながるんですね。
認知症予防効果!タオルマッサージのやり方・脳内物質NGFを増やす方法まとめ
こんなに手軽な方法で運動と同じ効果があるなんてすごいですね。
物忘れが気になる人は、是非試してみてください。
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